[あれ? 僕今、何時間連続で起きてる?]

 数えたくないです。四十八時間からはカウントしません。
 そして記憶がとびまくりです。バイト終えた記憶は鮮明にある。説明会中に居眠りして皮肉られた記憶もある。あとなんか、温室さんととばさんと、三人で三題噺書こうって話になった記憶もある。
 しかし頭に残るのは、なんとかモチベーションを上げようとエンドレスリピートしていた『片翼のイカロス』

 
 鳥になれば 風になれば 見えるのかな 僕はそんな 意地悪言って
 二人でなら 手を合わせて 翼だね


 イカロスは片翼である。失ったのである。
 イカロスは飛んだのか。飛べたのか。飛べただろう。失われた片翼は空にあるのだから。
 イカロスは空に行ったのか。行ってはいないだろう。合わさった翼にとっては、イカロスが背負った業と祝福だけが不純物である。
 ただイカロスは、不揃いな沙羅双樹が生えるのを見届けながら、落ちていった。



 こんなテンションで、記憶に残る三題噺の書きかけを開いてみた。エロシーンがあった。
 ……どうなってんだこれ。罠か