[つきましては……]

 誰かが宗教を作る。すべてがご都合主義な宗教。
 そんなものは嫌いだと僕は言う。世の中のほとんどの人が同じ想いだと、そう考えていた。
 ところがそうではなく、誰もがそれを望んだりする。実は僕も唾棄してやいなかった。
 照り映えるのは美しく、淀みはいつも視界と記憶の末梢。 
 まぁ、なんか、そういうもんだってことで。
 木々と同じになっても、空を見上げるために葉だけはつけないぜ、なんて。
 折ったものはとうに折れていて、打ち棄られたものだけが意外と、まだ燻っている。
 んで、大の字になって寝転がる。