[最後の眼は観測し続ける]

 今更ながら11eyesをプレイ。一種のブランド志向ですね。ケロQ(というかSCA−自)、ぴんくはてな、LASSの作品は一通りやっておこう、っていう。
 3daysが若干のグロを含んでいたので、その期待をしつつプレイしてみたのだけれど、リョナラーとしての期待は大きく外れましたね。血出るくらい。普通にかっこいい路線でした。厨二さはもろだけど、そういうのを単純に知識吸収ととらえる僕からすれば楽しめたかな、と。どこかで見たようなキャラが多いのも、わざわざ指摘することはないわけで、単純に展開を楽しめるならアリな作品でした。
 というか、3daysのクライマックスを考えると、とてつもなく進化していました。わずかな違和感を元に導き出される、謎解きの爽快感を与えてくれるのはそのままに、主人公の能力がメタ的で、俯瞰するプレイヤーに迫るものがあった点は高評価でした。
 けれどそんなことよりすげぇな、と思ったのは、攻略対象選別の罠。意識的にかどうかはこの際問題じゃない。
 メインヒロイン(無能力、保護対象)、前衛バランス重視(三人称が「君」の、先輩タイプ)、前衛速度重視(元気なメガネっ娘、メガネとると……)、後衛補助(喋れない、スケッチブック所持。相手の動き止めたり回復)。
 っと、四人が攻略対象なのだけれど、ある程度エロゲーやった人なら、どいつが一番面白そうなストーリーか、予測できてしまう。そいつを後回しにしたり、或いは外堀から埋めていくと……しっぺ返し食らいました。
 そもそも、キャラが割と立ってるのに攻略対象でないキャラが二名いる時点で、そちらに指向していたプレイヤーはいやでもストーリー的おもしろさを考えなければならない訳で……いやー、うん、罠だよ、罠。


 でもほんと、久しぶりにこういうTHE・戦闘、みたいなのをやって、かつおもしろかった気がします。地雷げーだと信じれば地雷げーだし、神げーと主張すれば神げー。無難な位置に陣取らず、やりたいように突っ走ったらこうなるのかな。
 落ちても堕ちねば無問題。二択でミスれば即死の素敵さ。ゲームだなぁ……。
 


 っていうか。いい加減、ラノベ的戦闘描写の最高峰であるケロQさんには動いてほしいところですね。