[中間報告書・R徐盛ワラの有用性]

 筆者自身が六枚デッキを扱いきれなかったという点、戦器の射程距離UPがなかったことを視野に入れれば、十分通用するレベルにあると言える。
 今回は、公孫サン周倉、孫カン、金環三結、阿会ナン、の編成で試用した。一コスの攻城補助を行いつつ、自身の身も守らなければならないため、広い視野と的確なサーチ能力が必要とされるものの、比較的戦場が広く使えるため、特に問題はないようだ。ただ、公孫サンの白馬陣を主軸として展開した場合、R徐盛が場を制圧する力は飛躍的に増加するものの、一コス武将は原則として攻城を行うため、思ったほどの効果は挙げられなかった。とはいえ、オーラを消した騎兵に対し、阿会ナンとの突撃をスムーズに行えることを考えると、あながち不要な存在とも言えない。新たな攻め手があるかどうかについては、次回以降の課題としたい。
 さて、戦績はと言えば、メインカードにおいて一敗(試合内容としては惨敗。ダメージ計略によりR徐盛が撤退する事態が、そのまま負けを意味する)サブカードにおいて五勝一敗。意外であったのは、全軍突撃程度の騎兵単ならば、優位に試合を運べるという事実である。士気のすべてをR徐盛が使い、端攻めを阻止しようと向かう騎兵を寸前で止め、ただの乱戦に持ち込むようにすれば、高確率で攻城に成功する。人馬一体でR徐盛を狙われても、逃げながら止めれば追いつかれることはなく、むしろ武力の問題で撃破さえできる。逆に不利であったのは、弓が多いデッキである。元々、麻痺の効果が薄いため、撃破に至れなければ意味がなく、他のデッキのように移動速度を狂わせての攻城が難しい。徒麻痺号令なら、端の武将から各個撃破すればいいが、呉単……特に天啓・手腕などのバランス型にリードを取られる傾向にある。白馬陣と併せ、打開策の検討が待たれる。


 ――以上